【中編】Web接客とメール配信の有効性

【中編】Web接客とメール配信の有効性

前回の「【前編】Web接客とメール配信の有効性」では、メール配信で得られる効果とメールマーケティング(開封率、クリック率、反応率の計測)の必要性について解説しました。

メール配信を実施し、ある程度期間が経ったのちに、開封率、クリック率、反応率を計測すると「思ったよりも数値が低い」と感じたことはありませんか?

さらに予備知識がないと、結果的に表れた数値が高いのか低いのかも分かりにくいですよね。

そこで、今回は、開封率に特化した*平均値、開封率などが低下する理由と改善方法などについて解説したいと思います。

*補足

今回ご紹介する開封率の平均値は目安として、ご紹介しています。

情勢や環境の変化、配信する時期、ターゲット層、業種により、数値は随時、変わります。

あくまで、参考程度にご覧ください。

本編へ入る前におさらい
当社提供のWeb接客ツールCombeezを取り入れると、お客様のコーポレートサイトやECサイト内に、Web接客ツールである、プッシュ通知やポップアップを表示することができます。
簡単にWeb接客ツールの効果を説明すると、プッシュ通知はお客様のサイトの最新情報などをサイト利用者のスマートフォンやパソコンなどへダイレクトにお知らせすることができます。
ポップアップはサイト利用者の閲覧履歴などの情報をもとに、その方にあう商品などを的確に案内します。
そういったなか、Web接客ツールのポップアップは多機能で、チャット機能や問い合わせフォームなどを表示できるだけでなく、メール配信の申し込みを案内できます。

開封率が下がる理由を知る

前回の記事では、開封率、クリック率、反応率を計測するとお客様が実施しているメール配信が有効に働いているかの確認ができることを紹介しました。

簡単に説明すると、

  • 開封率は、メール配信で記載したタイトル名や配信を行った日時の評価
  • クリック率は、メール配信そのものへの評価
  • 反応率は、メール配信で作成した本文内容に対する評価

3つの評価項目を用いて数値の変動を確認することで、メール配信の見直しができます。

数値が高い場合は、サイト利用者がメール配信の内容に興味をもったことが、考えられます。

特に開封率は、メールチェックの入り口のため、数値の増減が気になる部分ですね。

この段落では、開封率が下がる理由について解説したいと思います。

チェック項目は大きく分けて3つ

開封率の低下理由を探る方法は、大きく分けて3つあるといわれています。

それは、ターゲット層、メール配信を行った日時、タイトル名です。

ターゲット層がミスマッチ

メール配信の内容が、サイト利用者が求める内容でないと開封率は低下します。

サイト利用者をしっかり分類し、そのターゲット層にマッチした情報を配信することで、開封率が改善する可能性があります。

配信した日時が適正でない場合

サイト利用者が、メールチェックするであろう日時を想定し配信しても、その日時が適正でないと開封率が下がる場合があります。

固定した日時に週1回メール配信を実施していても、曜日、時間帯で開封率が上がらないのであれば、メール配信の日時が不適切である可能性が考えられます。

週1回の配信で日時が定まっていない場合、開封率の増減幅があるかと思います。

開封率が高い日時が発見できたのであれば、その日時を固定の配信日にすると良いかもしれません。

タイトル名が魅力的でない

意外とタイトルは重要です。

サイト利用者は自身に届く数多くのメールを未開封状態で素早く確認すれば、そのまま終わる可能性があります。

目に留まる内容や興味をそそるようなタイトルを考えて、メール配信すると開封してくれる可能性が高まります。

上記のようなことからも、メール開封率が低下する要因を解決させ、メールマーケティングで数値化して結果を見るといったサイクルを繰り返すことで、より良いメール配信が行える可能性があります。

開封率の平均値はどのくらい?

開封率が低下する要因を解説しましたが、「そもそも何を基準に低下したといえるのか?」という疑問がわいてきます。

ある程度の基準がないと、開封率の増減をはかることは難しいですよね。

そこで、この段落では開封率の平均値についてご紹介したいと思います。

開封率の平均値は、業種別、サイト利用者の属性別で変化します。

また、配信した日時でも効果が変わります。

この3項目をもとに、メールを配信するタイミングなどを見直すと、開封率増加の期待が高まります。

ぜひ、チェックの一つとしてご確認ください。

業種別の開封率

各業種の平均値は小数点以下を切り捨てて、概算にしています。

また、平均値は情勢や環境の変化などによって変動します。

概算
業種別開封率(平均値)
農業・食品系23~24%
外食20%前後
小売12~19%
医療・ヘルスケア21%前後
旅行・交通20%弱
教育21~23%
金融20~21%
スポーツ23~24%
芸術系26%前後
製造業20%前後
建設系22%強
不動産19%強
美容16~17%
保険21%前後
コンサルティング19~20%
ディスカウント・クーポン15%前後
メディア18~21%
通信20%前後
マーケティング・広告17%前後
SNS・オンラインコミュニティ21%前後
ソフトウェア・Webアプリ17~21%
趣味28%前後

目標を設定する

ご覧のとおり、業種によって開封率の平均値にはばらつきがあります。

お客様が事業として行っている業種を確認して、その平均値前後を目標にすると、開封率が高いか低いかを確認することができます。

開封率が平均値より高い場合は、現状のメール配信の内容やタイトル名が、サイト利用者にとって魅力を感じている、配信している日時がちょうどいい、のどれかが効果を発揮している可能性があります。

開封率が平均値より低い場合は、サイト利用者にとってメール内容が有益でない、タイトルが心に引っかからない、配信の日時が良くない可能性があります。

属性別(サイト利用者)の開封率

メール配信を登録したサイト利用者も、属性別に分けることができます。

そして、属性別で開封率も変わってきます。

属性別の開封率としては、

  • ロイヤルカスタマーや優良顧客 20~30%
  • 一般的な顧客 15~25%
  • 新規顧客や休眠中の顧客 5~10%

各属性に合う情報を発信

一般的なサイト利用者は、そのときに必要な商品やサービスを購入する層でも、定期的に購入するとは限りません。

優良顧客も2タイプに分けることができるといわれています。

優良顧客は、多数あるサイトからお客様のサイトを選び、定期的に商品を購入するサイト利用者を指します。

もう1つは、売上の上位顧客というものがあります。

この場合、たくさんの商品を一気に購入する、あるいは高額商品を購入するサイト利用者を意味しています。

そういったなか、ロイヤルカスタマーの場合は、別格の存在とされています。

ロイヤルカスタマーに属するサイト利用者は、お客様のサイトや事業のファンという立ち位置にあたります。

ただ単に商品やサービスを購入するのではなく、

「愛着をもって購入する」

「応援をする意味で購入する」

といった、ファン心理でサイトやサービスを支えています。

ロイヤルカスタマーを除くそのほかの層は、定期的に購入していると思いきや、突然、購入回数が減ったり、休眠状態になったりする場合があります。

各属性にマッチした商品やサービスの情報を発信して、飽きがこないようメールの内容を工夫すると、開封率が高まる可能性があります。

日時での効果

メールを配信する曜日や時間帯によって、開封率が変わるといわれています。

主に良いとされている時間帯は、

  • 7~9時ごろ 通勤通学の時間帯
  • 10~11時ごろ 早朝の作業が一度落ち着くころ
  • 12~15時ごろ 昼食時間あるいは戻ってくるタイミング
  • 17~19時ごろ 帰宅時間のタイミング
  • 21~23時ごろ 就寝前の一息ついている時間

とされています。

配信する時間帯を決める

メール配信後、サイト利用者が開封する可能性がある時間は、配信してから1時間以内といわれています。

各時間帯を目安に1時間前にメール配信を行うと、最適なタイミングでサイト利用者が開封する可能性があります。

サイト利用者の行動に合わせる

会社勤めしているユーザーの場合、メールを開封するのは、早朝、昼ごろ、帰宅時間帯に読むといわれています。

もちろん、徒歩、自転車や自動車で移動中の場合、スマートフォンの確認はマナー違反や法律違反なるため、主に電車通勤の方が見ている可能性が高いです。

最近はリモートワークが普及し始めているので、通勤を必要としないサイト利用者は、時間帯を問わず、確認しているかもしれません。

こうした新しいニーズにも応えるのも大切です。

主婦(主夫)をしている方の場合、家族が会社や学校に出かけた後の家事がひと段落つく昼ごろやあるいは、就寝前に開封してくれる可能性があります。

若年層の場合、日中は学業、夕方ごろにはアルバイトをしている可能性があるため、就寝前などがベストといわれています。

深夜帯は、業種によってはサイト利用者が嫌がる可能性があるので、メール配信は検討したほうが良いかもしれません。

曜日をチェックする

曜日に関しては、火曜日か木曜日(あるいは金曜日)といわれています。

土曜日や日曜日は、仕事によるメールチェックから離れていることなどが理由とされています。

そのため、平日の配信の方が良いとされています。

ただし、火曜日、木曜日、金曜日が読まれる可能性が高いなどと世間では一般的にいわれていることから、まずはお客様のほうで、開封率の良い曜日をメールマーケティングで調査すると良いかもしれません。

当社が提供する、メール配信システムのCombz Mail PLUS(コンビーズメールプラス)では、さまざまな分析ツールを搭載しています。

メール配信初心者の方にも安心してご利用いただけます。

Combz Mail PLUSがおすすめ!

Web接客ツールCombeezを取り入れることで、Web接客ツールのポップアップをお客様のサイトに表示することができます。

Web接客ツールのポップアップを使うことで、メール配信の申し込みをサイト利用者に対して案内できるようになります。

メール配信は、サイト利用者とのコミュニケーションツールのひとつとして活用できます。

定期的にメール配信を活用し、商品やサービスの情報などを送ることで、サイト利用者はお客様が運営するサイトや事業のファンになったり、リピート集客、新規顧客の獲得に貢献する可能性があります。

まだ、メール配信を実施していないお客様には、おすすめのメール配信システムがあります。

それは、当社が提供する、メール配信システムのCombz Mail PLUSです。

Combz Mail PLUSは、経路探索型アルゴリズムを導入したメール配信システムとなっていますので、高速かつ確実なメール配信を行えます。

さらに、独自のセキュリティシステムの構築はもちろんのこと、第三者期間の認証として、ISO 27001 ( ISMS )を取得しています。

導入から運用のご相談も受け付けているので、お客様専属のサポートを受けることができます。

ぜひ、メール配信システムのCombz Mail PLUSを導入して、メール配信でサイト利用者とのコミュニケーションを深めてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

メール配信の開封率が低下する原因についてご紹介しました。

開封率は、配信日時、ターゲット層、タイトル名などによって開封される確率が増減するといわれています。

開封率を高めるためには、各項目の平均値を基準にして改善策を施すと良いかもしれません。

少しずつ開封率を上げることで、サイト利用者はお客様のサイトや事業のファンになったり、一般顧客がリピーターに変わったり、新規顧客が獲得できる可能性が高まります。

ただ、忘れてはいけないのが、お客様もユーザーの一人であるということです。

お客様自身の生活サイクル、同僚の生活サイクルをみて、メールを確認する時間帯を社内で検討することも、ターゲットとするサイト利用者と呼吸を合わせることができる可能性があります。

お客様自身がメール配信を見ないのであれば、なぜ見ないかを考えるのも大事です。

見ない理由をあぶり出すことで、開封してくれないサイト利用者の動きを変えることができるかもしれません。

一定基準となる数値と身近な現実をうまく取り入れることで、メール配信の開封率は上がるかもしれませんね。

今回は、メール配信の開封率が低下する理由、開封率が上がるとされている日時などについてご紹介しました。

次回は、Web接客ツールとメール配信を連携方法や、メール配信の内容の改善策をご紹介します。

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