「メルマガは送っているけれど、なかなか成果に繋がらない」
「顧客との関係をもっと深めたいけれど、リソースが足りない」
そんなお悩みを抱えてはいませんか?
顧客一人ひとりに寄り添ったアプローチで、これらの課題を解決できるのがステップメールです。
今回は、ステップメールの基本的な仕組みから、メルマガとの違い、そしてなぜ顧客の心に響くのかを徹底的に解説!
さらにそのメリット・デメリット、具体的な導入事例、そして効果を最大化するためのステップまで、網羅的にご紹介していきます!
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そもそもステップメールとは?
ステップメールとは、あらかじめ設定されたシナリオに基づき、顧客の行動や状態に合わせて自動でメールを配信する仕組みを指します。
例えば、自社サイトへの会員登録や資料請求といった特定の行動をトリガーとして、段階的に複数のメールを送信することで、顧客の興味関心や購買意欲を高めていくことができます。
この手法により、顧客一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな情報提供を可能にし、限られたリソースで最大限のマーケティング効果を得ることができます。
メルマガとの違い
従来のメルマガは、一斉に同じ内容のメールを配信する、いわば「一方的な配信」という形になります。
例えば、新商品のお知らせやセール情報などを、登録者全員に同じタイミングで送るといったものです。
これに対しステップメールは顧客の行動を起点とし、事前に設定されたシナリオに沿って段階的にメールを配信する「双方向コミュニケーション」に近い性質を持っています。
顧客が資料請求をすれば資料請求者向けのメールが、無料トライアルを申し込めばトライアル利用者向けのメールが、それぞれ適切なタイミングで自動的に送られます。
一方的な情報提供では顧客の反応を得にくいですが、ステップメールであれば顧客の興味や状況に合わせた情報を提供できるため、より深い関係を築きやすくなります。
なぜステップメールが顧客の心に響くのか?
ステップメールが顧客の心に響く理由は、そのパーソナライズされた体験にあります。
人は自分にとって関連性の高い情報や、自分の状況に合わせたメッセージを受け取ると、より強く関心を持つ傾向があります。
ステップメールは、顧客がどのような行動を取ったか、どのくらい時間が経過したかといった情報に基づいて、最適な内容のメールを自動で配信します。
例えば、無料セミナーに申し込んだ顧客にはセミナーの詳細情報や関連するノウハウを、商品を購入した顧客には購入後のフォローアップや関連商品の案内をといった具合です。
このように、顧客一人ひとりのニーズや関心に寄り添った情報提供が可能になるため、顧客は「自分に必要な情報が届いている」と感じ、企業への信頼感やLTV(顧客生涯価値)が向上しやすくなります。
ステップメールのメリット3つ
ステップメールには
・リードナーチャリング ・コンバージョン率の向上 ・リピーター獲得 |
という3つの大きなメリットがあります。
リードナーチャリング:見込み顧客を「育てる」仕組み
ステップメールの大きなメリットの一つは、見込み顧客をじっくりと「育てる」仕組みを自動で構築できる点です。
これはマーケティング用語で「リードナーチャリング」と呼ばれます。
リードナーチャリングとは、獲得した見込み顧客(リード)に対し、購買意欲を高めるための情報提供やコミュニケーションを継続的に行い、顧客へと育成していくプロセスのこと。
例えば、資料請求をしてくれた見込み顧客は、まだ自社のサービスについて深く理解しているわけではありません。
彼らが抱えているであろう課題や、それに対する自社サービスの解決策を、段階的にメールで伝えていくことで、顧客の関心度合いを高めることができます。
初回はサービスの概要、数日後には導入事例、さらに数日後にはよくある質問とその回答といった具合に、顧客の状況や心理の変化に合わせて最適な情報を送ることで、購買への興味を段階的に引き上げていくのです。
商品購入までの壁をなくす!コンバージョン率の向上
コンバージョン率とは、ウェブサイトへの訪問者や見込み顧客のうち、実際に商品購入や問い合わせといった目標達成に至った割合のことです。
見込み顧客は、興味を持ったとしてもすぐに購入に至るとは限りません。
情報収集の段階であったり、他社と比較検討しているなど、さまざまな状況が考えられます。
ステップメールは、このような各段階の顧客に対して、適切なタイミングで後押しする情報を提供できます。
例えば、無料トライアルを申し込んだものの、まだ本契約に至っていない顧客に対しては、サービスの具体的な活用方法や成功事例を案内するメールを送ることで、利用のハードルを下げ、契約への移行を促すことができます。
また、一度カートに入れたまま購入を完了しなかった顧客に対しては、リマインドメールを送ったり、特別なオファーを提示したりすることで、購入への最後のひと押しをすることができます。
リピーター獲得!顧客との深い関係づくり
顧客との一度きりではない、深い関係づくりにも大きく貢献します。とくに重要なのが、リピーター獲得への効果です。
商品を一度購入してくれた顧客に対して、購入後も定期的にステップメールを送ることで、顧客の満足度を高め、次の購入へと繋げることができます。
例えば、購入商品のアフターフォローや関連商品の案内、季節ごとの特別プロモーション、あるいは顧客限定のコンテンツ提供などが考えられます。
このような継続的なコミュニケーションは、顧客に「自分は大切にされている」という特別感を与え、企業への信頼や愛着を育みます。
結果として、一度限りで終わる関係ではなく、長期的な顧客へと成長させることができ、安定した売上基盤の構築を実現できるのです。
ステップメールのデメリット3つ
一方でステップメールには
・シナリオ設計に時間と手間がかかる ・ツールにコストがかかる ・継続的な効果測定と改善が必要 |
というデメリットも存在します。
1. シナリオ設計に時間と手間がかかる
ステップメールの最大のデメリットの一つは、シナリオ設計に時間と手間がかかることです。
従来のメルマガのように一斉配信する形式とは異なり、ステップメールは顧客の特定の行動を起点として、段階的にメールを配信する仕組みです。
そのため、「どのような顧客に」「どのようなタイミングで」「どのような内容のメールを」「何通送るのか」といったシナリオを緻密に練り上げる必要があります。
例えば、資料請求後の顧客に対して、最初は何のお礼メールを送るのか、次にどのような情報を提供し、いつ次のステップを促すのか、といった流れを具体的に設計しなければなりません。
顧客の行動パターンや購買心理を深く理解し、それに基づいて複数のメールが連動する複雑なフローを構築するには、相応の知識と経験、そして時間が必要です。
この設計が不十分だと、顧客にとって価値のないメールが送られたり、逆に情報が少なすぎて購買意欲を高められなかったりする可能性があります。
2. ツールにコストがかかる場合がある
ステップメールを運用するには、専用のメール配信システムやマーケティングオートメーション(MA)ツールの導入が必要となる場合が多く、これにはコストがかかるというデメリットがあります。
無料のメルマガ配信サービスでは、ステップメールの機能が備わっていないか、機能が制限されていることがほとんどです。
ステップメールを自動で配信し、顧客の行動履歴に応じて内容を分岐させるには、高度な機能を持つツールが不可欠です。
これらのツールは、初期費用だけでなく月額費用も発生することが一般的で、導入するツールの機能や利用規模によっては、それなりの費用が必要になります。
ツール選定の際には、単に費用だけでなく、必要な機能が備わっているか、操作性はどうか、サポート体制は充実しているかなどを総合的に判断することが重要です。
3. 継続的な効果測定と改善が必要
ステップメールは、一度設定すれば全てが自動で進むわけではありません。
設定したシナリオが必ずしも最適な成果を生むとは限らないため、運用しながら改善を重ねていくことが不可欠です。
具体的には、各メールの開封率、クリック率、コンバージョン率などのデータを定期的に分析し、どこに課題があるのかを特定する必要があります。
例えば、以下のような対応が求められます。
開封率が低い場合→件名の見直し クリック率が低い場合→本文の内容やCTA(行動喚起)の改善 コンバージョン率が低い場合→全体のシナリオやオファーの見直し |
さらに、A/Bテストを実施して件名や本文、画像などの要素を少しずつ変えながら、どのパターンが最も効果的かを検証することも重要です。
この地道な改善作業は、時間と手間を要しますが、データに基づいたPDCAサイクルを回すことで、ステップメールの効果を最大限に高めることができます。
業種別!導入事例から学ぶステップメール活用術
これまでの章では、ステップメールがどのようなものか、そしてそのメリットやデメリット、対策について解説してきました!
しかし、「実際に自分のビジネスではどう活用できるのだろう?」と具体的なイメージが湧かないかもしれません。
ここでは様々な業種でのステップメールの導入事例を通じて、その具体的な活用方法や効果的なシナリオについて詳しく見ていきましょう。
これらの事例は、自社のマーケティング戦略にステップメールを取り入れる際のヒントとなるはずです!
ECサイトの事例:購入後のフォローでリピートを増やす
ECサイトにおけるステップメールは、単に新規顧客を獲得するだけでなく、購入後の顧客満足度を高め、リピート購入を増やすために非常に有効です。
例えば、商品購入直後には、購入へのお礼と発送状況の連絡を自動で送るのが一般的です。
さらに数日後には、商品の使い方に関するヒントや、関連商品の紹介、あるいは商品のレビュー依頼などを段階的に送ることで、顧客の購入体験をより豊かなものにできます。
具体的には、以下のようなシナリオが考えられます。
購入直後:購入のお礼と注文内容の確認、発送予定日の連絡。 商品到着後(2〜3日後):商品の使い方のヒントやFAQへのリンク。 1週間後:商品の満足度アンケートやレビュー投稿のお願い、次回の購入に使えるクーポンやポイントの案内。 1ヶ月後:購入した商品の消耗度合いに合わせた再購入の提案、関連商品の紹介。 |
このように、購入後の顧客の状況に合わせたきめ細やかなフォローアップを行うことで、顧客は「大切にされている」と感じ、企業への信頼感が高まります。
結果として、一度きりの購入で終わらず、繰り返し商品を購入してくれる優良なリピーターへと育成することが可能になります。
サービス業の事例:無料体験から有料プランへのスムーズな誘導
オンラインスクールやコンサルティングサービスなどのサービス業では、ステップメールを無料体験から有料プランへのスムーズな誘導に活用できます。
見込み顧客は無料体験を通じてサービスの価値を理解し始めていますが、まだ不安や疑問を抱えていることも少なくありません。
ステップメールは、こうした顧客の疑問を解消し、有料プランへの移行を後押しする役割を果たします。
具体的なシナリオとしては、次のような流れが考えられます。
無料体験登録直後:登録のお礼と無料体験の利用方法、サービスの基本的な価値を伝えるメール。 体験開始後(数日後):サービスの具体的な活用事例や、無料体験で得られるメリットを強調する内容。 体験期間中:よくある質問への回答や、他の利用者の成功事例、疑問点を解消するための個別相談の案内。 体験終了直前/直後:有料プランへの案内や、期間限定の割引、特典などのオファー。 |
これらのメールを通じて、サービスの魅力や解決できる課題を具体的に示し、顧客が有料プランへ移行する際の心理的なハードルを下げます。
個別相談の機会を設けることで、顧客の不安を直接解消し、よりパーソナルなサポートを提供できる点もステップメールの強みです。
結果として無料体験で終わってしまう顧客を減らし、有料顧客への転換率を高めることができるでしょう。
情報発信ビジネスの導入事例:読者のエンゲージメントを高める秘訣
ブログ運営者や情報商材販売者といった情報発信ビジネスにおいても、ステップメールは読者のエンゲージメントを高める秘訣となります。
ブログの読者登録やメルマガ登録をしてくれた見込み顧客は、すでに情報に対して高い関心を持っています。
ステップメールは、彼らが求める情報を段階的に提供し、さらに深い関係性を築くために役立ちます。
以下のようなシナリオが効果的です。
登録直後:登録へのお礼と、これから配信する情報の概要、運営者の簡単な自己紹介など、親近感を持ってもらう内容。 数日後:ブログの人気記事や、過去に配信した有益なコンテンツへのリンク、特定テーマに関する深い洞察。 定期的な情報提供:読者の悩みを解決するノウハウ、最新トレンド、特別な視点からの解説など。 商品やサービスへの誘導:無料のセミナー案内や、有料のコンテンツ、コンサルティングサービスなど、より深い学びやサポートを提供できる案内。 |
読者の興味関心に合わせて、価値ある情報を継続的に提供することで、読者は「この情報源は信頼できる」「もっと深く学びたい」と感じるようになります。
これにより、単なる読者から熱心なファンへと育成し、最終的には提供する商品やサービスの購入へと繋げることができます。
エンゲージメントが高まるほど、情報を受け取る側の行動変容を促しやすくなるため、情報発信ビジネスにおいては欠かせない戦略と言えるでしょう。
ステップメール導入の具体的なステップ
ここでは、ステップメールを実際にビジネスに組み込むための具体的なステップを解説します。
適切な準備と運用によって、ステップメールを最大限に活用し、ビジネスを次の段階へ進めることができます。
1.目標設定とターゲット顧客の明確化
ステップメールを始めるにあたり、最も重要なのが目標設定とターゲット顧客の明確化です。
どのような成果を得たいのか、そして誰にメールを送るのかを具体的に定めることで、効果的なシナリオを設計するための土台が築かれます。
まずは「誰に、何を、どうなってほしいのか」を具体的にイメージすることから始めましょう。
例えば、「資料請求した中小企業のマーケティング担当者に、サービスの具体的なメリットと導入事例を伝え、無料トライアルに申し込んでほしい」といった具合です。
このように明確な目標を設定することで、メールの内容や配信タイミングがブレることなく、顧客の行動を促すための効果的なシナリオを作成できます。
2.フローチャートの作成
次に、目標達成に向けて顧客がどのような行動を取り、どのような情報が必要になるかを予測し、フローチャートを作成しましょう。
これは、顧客が最初の行動(例:無料会員登録、資料ダウンロード)を起こしてから、最終的な目標達成(例:商品購入、有料プラン契約)に至るまでの道のりを視覚化したものです。
例えば、資料請求後のフローチャートであれば、
1.資料請求 2.お礼メールと資料内容の補足 3.数日後に資料に関連する成功事例を紹介 4.さらに数日後には無料相談会の案内 5.申し込みがない場合は、顧客が抱えるであろう別の課題解決策を提示 |
といった流れが考えられます。
このフローチャートに沿って、各ステップでどのようなメールを、いつ、何通送るかを具体的に書き出すことで、全体のシナリオが見えてきます。
3.メールコンテンツの制作
ステップメールの効果を最大限に引き出すためには当然、実際に配信するメールのコンテンツが重要です。
顧客の心に響き、次の行動へと促す魅力的なメールを作成するには、いくつかのポイントがあります。
件名で引きつける!開封率を高める
ステップメールの効果を最大限に引き出すためには、まずメールを開封してもらう必要があります。
そのためには、件名で引きつける工夫が不可欠です。
開封率を高めるヒントとしては、顧客のメリットを明確に伝えること、そして好奇心を刺激する言葉を使うことが挙げられます。
例えば、
【無料ダウンロード】売上アップの秘訣を公開! |
のように具体的なメリットを示すものや、「〇〇の悩みを解決する3つの方法とは?」のように疑問を投げかけ、続きを読みたくなるような件名が効果的です。
また数字や絵文字、記号などを活用して視覚的に目立たせるのも一つの手ですが、使いすぎるとスパムメールと判断される可能性もあるため、バランスが重要です。
顧客が「これは自分に関係がある」「読んだら何か得られる」と感じるような、パーソナライズされた件名を意識しましょう。
本文で読者の心をつかむ!
メールを開封してもらえたら、次は本文で読者の心をつかむライティングテクニックが求められます。
読者の心に響く本文を作成するためには、一方的な情報提供ではなく、読者の課題に寄り添い、共感を呼ぶ言葉を選ぶことが重要です。
まず、読者が抱えるであろう問題点を明確にし、その解決策として自社の商品やサービスがどのように役立つかを具体的に示します。
専門用語は避け、誰にでも理解しやすい平易な言葉で説明し、具体例やお客様の声を盛り込むことで、信頼性を高め、読者が自分ごととして捉えられるように工夫しましょう。
長文になりすぎず、適度に改行を入れたり、箇条書きを活用したりして、読みやすさを意識することも大切です。
読者が最後まで読み進め、次の行動へと繋がるようなストーリー性のある文章を心がけましょう。
効果的なCTA(行動喚起)の作り方
ステップメールの最終的な目的は、読者に特定のアクションを起こしてもらうことです。
そのためには、クリックを促す効果的なCTA(行動喚起)の作り方が非常に重要になります。CTAは、読者が次に何をすべきかを明確に伝える役割を担います。
CTAは、視覚的に目立つように配置し、ボタン形式にするのが一般的です。
文言は「こちらをクリック」のような抽象的なものではなく、
「無料で資料をダウンロードする」 「今すぐ無料体験を始める」 「もっと詳しく見てみる」 |
のように、具体的な行動と得られるメリットを組み合わせたものが効果的です。
また、CTAはメールの目的と一致している必要があります。
例えば、サービスの導入事例を紹介するメールであれば、「他の成功事例を見る」といったCTAが適切でしょう。
複数のCTAを設置する場合は、優先順位をつけ、最も重要なCTAを一番目立つように配置することを忘れないでください。
読者が迷うことなく、次のステップに進めるようなCTAを設計しましょう。
4.ステップメールを「最強」にしよう!効果測定と改善
ステップメールは一度設定したら終わりではありません。
常に効果を測定し、改善を繰り返すことで、その真価を発揮し、「最強」のマーケティングツールへと育てることができます。
どこを見るべき?開封率・クリック率の分析
効果測定において、まず確認すべきは開封率とクリック率の分析です。
開封率:メールがどれだけ開かれたかを示す指標で、主に件名や差出人名に影響されます。 開封率が低い場合は、件名の見直しや配信時間の調整を検討しましょう。 クリック率:メール内のリンクがどれだけクリックされたかを示す指標で、主に本文の内容やCTAの魅力度、配置に影響されます。 クリック率が低い場合は、本文の改善やCTAの文言・デザインの見直しが必要です。 |
これらの基本的な指標に加え、コンバージョン率(最終的な目標達成率)や、配信停止率なども定期的に確認し、全体的な効果を把握しましょう。
A/Bテストでさらに効果を高める方法
効果測定で得られたデータをもとに、A/Bテストでさらに効果を高める方法を実践します。
A/Bテストとは、メールの件名、本文、CTAなど、特定の要素を2パターン以上作成し、どちらがより高い効果を発揮するかを比較検証する手法です。
例えば、「件名A」と「件名B」で開封率を比較したり、「CTAの文言A」と「CTAの文言B」でクリック率を比較します。
一度に多くの要素を変更するのではなく、一つずつ変更してテストすることで、どの要素が効果に影響を与えているのかを明確に把握できます。
ステップメール導入のポイント
最後に、実際にステップメールを導入する際に押さえておくべき重要なポイントを解説していきます!
適切な準備とツール選び、そして導入後の運用体制を整えることで、ステップメールの導入を成功に導くことができます。
スモールスタートのすすめ
「ステップメールを導入したいけれど、何から手をつけて良いか分からない」「いきなり複雑なシナリオを組むのはハードルが高い」と感じる方もいるかもしれません。
そのような場合は、スモールスタートから始めることをおすすめします。
最初から完璧なシナリオや多機能なツールを目指すのではなく、まずは最もシンプルで効果が見えやすいシナリオから試してみましょう。
例えば、資料請求してくれた顧客へのお礼メールと、その資料のポイントを解説するフォローアップメールの2通だけを設定するといった形です。
小さな成功を積み重ねることで、ステップメールの運用に慣れ、徐々に複雑なシナリオへと発展させていくことができます。
ツールの選び方と活用法
ステップメールを効果的に運用するには、適切なツールの選択が欠かせません。
数多くのツールがある中で、自社に最適なものを見つけるためのポイントと、その活用法について見ていきましょう。
コストと機能のバランスを考慮する!
前述の通り、ステップメールの運用には、専用のメール配信システムやマーケティングオートメーション(MA)ツールの導入が必要となる場合が多いです。
しかし、「多機能すぎると使いこなせない」という懸念を持つこともあるかもしれません。
高機能なツールは魅力的ですが、自社の目的やリソースに見合わない場合、かえって運用が複雑になり、持て余してしまう可能性があります。
まずは、必要な機能の洗い出しを行いましょう。例えば、自動配信機能、顧客の行動に応じた分岐機能、効果測定機能など、最低限必要な機能をリストアップします。
その上で、コストと機能のバランスを考慮し、自社に最適なツールを選定することが重要です。
高額なツール:機能を十分に活用できない場合、費用対効果が悪くなる可能性も。 安価なツール:必要な機能が不足している場合、結局は別のツールを導入し直すことになってしまう。 |
無料トライアル期間を活用して実際に操作性を試したり、提供されているサポート内容を確認するなど、慎重に検討しましょう。
導入後のサポート体制を確認しておく!
ツール導入後の運用を安心して運用するためのポイントとして、導入後のサポート体制も非常に重要です。
特にステップメールは、シナリオ設計や効果測定、改善といった継続的な運用が求められるため、ツールの操作方法やトラブル発生時に迅速なサポートを受けられるかは、運用成功の鍵となります。
具体的には、
・電話やメール、チャットでのサポートが充実しているか ・日本語でのサポートが受けられるか ・導入事例や活用ガイドなどが豊富に用意されているか |
などを確認しましょう。
また定期的なセミナー開催や、コミュニティでの情報交換ができる環境があるかなども、運用を継続していく上で役立ちます。
初めてステップメールを導入する場合や、ツールの操作に不安がある場合は、特に手厚いサポートを受けられるツールを選ぶことをおすすめします。
まとめ
ステップメールは、顧客の行動や状態に合わせて自動でメールを配信するマーケティング手法です。
従来のメルマガが一方的な情報発信であるのに対し、ステップメールは顧客一人ひとりに寄り添ったパーソナライズされた体験を提供し「双方向のコミュニケーション」に近い形で顧客の心に響きます。
主なメリットは次の3点です。
リードナーチャリング:見込み顧客を段階的に育成する仕組みを自動で構築できます。 コンバージョン率の向上:商品購入への障壁を取り除き、実際の購入や申し込みへと繋がりやすくなります。 リピーター獲得:購入後も継続的な関係を築き、長期的な顧客育成に貢献します。 |
一方で、デメリットも存在します。
シナリオ設計に時間と手間がかかる:顧客の行動に基づいた緻密な設計が必要です。 ツールにコストがかかる場合がある:自動配信や分岐機能を持つ専用ツールの導入費用が発生します。 継続的な効果測定と改善が必要:設定したら終わりではなく、常にデータに基づいた見直しが求められます。 |
これらには「スモールスタートで始める」「費用対効果を考慮してツールを選ぶ」「A/Bテストなどで継続的に改善する」といった対策が有効です。
活用事例としては、以下のようなケースが挙げられます。
ECサイト:購入後のフォローメールでリピート購入を促進します。 サービス業:無料体験から有料プランへのスムーズな誘導を行います。 情報発信ビジネス:読者エンゲージメントを高め、ファン化を促進します。 |
ステップメール導入の具体的なステップは次のとおりです。
1.目標設定とターゲット顧客の明確化:「誰に、何を、どうなってほしいのか」を具体的にイメージします。 2.フローチャートの作成:顧客の行動を予測し、メール配信の全体像を設計します。 3.メールコンテンツの制作:開封率を高める件名、読者の心をつかむ本文、効果的なCTA(行動喚起)を作成します。 4.効果測定と改善:開封率やクリック率などのデータを分析し、A/Bテストを繰り返して最適化します。 |
ツールの選定においては「必要な機能とコストのバランス」「導入後のサポート体制が充実しているかを確認すること」が、成功の鍵となります。
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この記事のライター
川上あおい
3児の母。川上サトシを支えつつ学んだことを活かし始めたハリネズミ。24時間、車を運転したことがある。

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